<マレーシア発見、再発見。快傑ハリマオも驚き桃の木どうする気>
・・・・南国暮らしマレーシア、たまにはゆっくりYouTube・・・
第2弾:ヒヤァ~ごめんなさい。マレーシアでウミガメの卵を
食ったお話。過去録、ボルネオのサンダカンにて。
ウミガメ卵の記事を書いていて第2弾になってしまった。コロナ禍
にあっても、世界がそうであるように生活と経済活動を同時進行
していかないとやっていけない世の中。マレーシアも「Go to国内
旅行」で過去の思い出がよみがえりました。
今はそう簡単に旅には行けないけど、ボルネオ島のキナバル登山
を書いた後、続いて今回は「ウミガメの卵」を食べた時の思い出。
( 注:サバ州の友人宅に呼ばれた時の旅の記録です・・・・)
マレーシア人友人が、いいもの、食べさせてあげると、にこにこ
笑顔で言ってきました。さて、何でしょう? 準備してあるから、
実家に行こうと言うのです・・着きました。
出てきたのは正真正銘の「ウミガメの卵」だったのでびっくり。
友人宅おばあちゃんに聞いたら、30分間ボイルしたとか。つまり
鶏と違って3倍以上もかかるのだ。
「え~っ30分も~」ちょっと信じられませんが、黄身は固まるが
白身が温泉卵みたいにトロトロです。おばあちゃんの孫はこれが
好きで、よく食べるそうです。昔は皆んなで、生でチューチュー
吸ったそうです。 では・・・いきます。
珍し好きの日本人が来るというので、皆で歓迎体制? ウミガメ
パーティか?かき集めた皿もスプーンも、不揃い体制で準備済み。
・・・わりィ~、割れないィ~、、スンません、、いただきます。
大きさはまさしくピンポン玉くらい、まんまる形で、重さがあり、
卵のカラはザラザラしていて外の殻は強い。破れそうで破れない、
ぷくんぷくんしてる感覚、皮が固いというより頑丈だという感じ。
このように、丈夫なカラをちぎって破り、中から見えてくるのは、
固まった黄身と温泉卵のような半熟状態の白身。
30分もゆでたのに、こうなってます。
卵の皮(殻)が丈夫な様子がわかりますよね~。歯医者の先生の
やっている半透明の医療手袋みたいな感触。どうして「手袋」?
歯医者で、口に手を突っ込まれてガーガーやられるときに感じる
あの口の味、あの感触と似ていたんだなぁ・・そうか?とにかく
内膜が丈夫に出来ている。
さて、お味は?・・はっきり言って、私は好きではありませぬ。
黄身がぼそぼそ、鶏の卵と比べてしまいますがその黄身は固い。
それに、全体的に塩気を感じる。塩を入れてボイルしたのか、と
聞くと全然入れてないとのこと。海岸の塩気の砂にずっと埋もれ
ていたからだとおばあちゃんが言う。30分もボイルして半熟風だ、
トロトロ、白身のこの強い抵抗力は一体なんなんだ~ウミガメの
子供に対する自然の保護抵抗力なのか。
オレは1個だけ、ウチの奥さんは勧められるままに3個も喰って
やがんの。ウチのこの人は、もらえるものなら何でも喜んでいた
だきますという主義なのです。そしていつものように食べた後は
シーハーシーハー。
・・将来、オレが寝込んだ時、めんどう見てくれるんだろうか?
今2020年だが、8年前この当時からウミガメの卵は獲ってもいけ
ないし、売ってもいけないらしいが、ここでは実際、当たり前の
ように買ってきてくれて、皆で食べたのだ。矛盾が矛盾してない、
これいかに。先日のニュースにもあったように昔からの食文化も
関係して規制が難しいらしい。
サバでは 「Turtle egg」として当時、1個RM1.20だった。友人に
これって食べてOKなの?と聞いたら「いいんだよ」との返事。
彼がマレー語で「Cuba」「Cuba」と言いました。「Cuba」とは
「さぁどうぞ」という意味で、2個つながると、「試して」と
いう意味になるらしい。「チュバチュバ」って言われたから、
最初は、この卵を、儀礼的にも無理して、ベチャベチャ・チュバ
チュバ 日本語で、なめなくてはならないのかと、ちょっと不安
になったがそうではなかった。(Cuba×2)で「試して!」だった。
日本でも、現在でも小笠原諸島ではアオウミガメ限定での漁業は
行われているらしい?昔は蛋白源として卵もウミガメも食されて
いたが、絶滅危惧種なので、制限があるらしい。マレーシアでも
ここボルネオ島サンダカンをはじめ、レダン島近海、マレー半島
のコタバルやクアンタン北部など、まだ卵の産卵を見ることの
出来る地域は残っている。
クアンタン地方にはウミガメ博物館、保護を兼ねた養殖も研究
されてます。2か所とも行ってきました。2011年の7月下旬には
ウミガメの産卵の現場に立ち会いました。それに、ウミガメの
子供を放流する経験もさせていただきました。
(余談ですが、ウミガメの子供を手のひらに乗せると手足で前に
かくのですが、可愛くて、可愛くて、これが結構強い力だった)
この時の場所はCheratingパハン州です。産卵は天候に左右される
ようで、午後雨風だったが夜は大丈夫、砂浜の高台にいる親ガメ、
涙を流しながらの大仕事だ。 (涙を見たぜ) でもこの一般的に
言われている「涙」は、涙ではなく、体に溜まった塩分を体外に
排出してるのだそうです。
体内塩分濃度の調節機能が目の後ろの涙腺に備わってるらしい。
人間は、ウミガメが卵を生んでいる姿を見て、涙を流してる頑張
ってる、と感情的に思いたいが・・違ったのですね~。ツアーの
係員が懐中電灯で産み落とすところを見せてくれる。3匹位砂浜
にいて、1匹はもう大仕事を終え、手足でザッザァッと砂を掻き
よせ、卵を埋めています、何度もぐるぐるまわりながら。後は海
へ帰って行くだけなのですが、疲れて方向感覚がちょっと狂った
のか、陸の森の方へ行こうとしています。変な所に入り込んだら
死んでしまいます。係員があのデカイ図体を海の方へ向けてあげ
てました。
親ガメはほんとに大きかった。産卵シーンはフラッシュ撮影禁止。
(その時の写真は探せません)1回につき、100個以上の卵を産む
けど、子ガメになってもカニをはじめ、魚、鳥などに捕食され、
生存、成長はごくわずか。厳しい生態系がそのようになってます。
今でも、サバ州のほかモルディブでは家庭料理でゆでたりケーキ
に使用したり普通に使われてるし、コスタリカでも、海辺のBQQ
などでも出すらしい。また、ゆで玉ご飯が一般的らしいよ。マレ
ーの東海岸コタバルでも食ってるらしい。サバでもそうでしたが、
カンボジアでも売りにくるらしい。
今は貴重な「絶滅危惧種」に指定されてるのですが、地域により、
こうも違うのです。許可なしにというか、乱獲というか卵を盗む
というか、禁止の部分はあるらしい。私にはわかりません。
・マレーシアは2020年5月より捕獲も全面禁止になったようです。
約8年前だけど、食べたことのない少ない日本人?として自然保護
の観点からも複雑な気持ちで、「ウミガメさんごめん」という
気持ちであったのは事実です。
サンダカンの旅、次回の3回目で終わります。生まれて初めて犬の
肉を食べた体験談。犬愛子か=犬愛好家、の方にはゴメンナサイ。
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