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NO2486 個性を殺す日本社会(8)

9月15日 (22) 20日(金)22日新潟着の予定だが、久しぶりの酒に酔いそうな気がするので、書き溜めておく。今現地時間午後9時。静かで時計の音しか聞こえない。最近は夜のコーランの音も聞こえてこない。夕飯はお粥と梅干し、最後の餃子。酒(焼酎)を飲みながら綴っている。

 学級だよりを阻止されたのは、なんとシンガポール日本人学校の1年目だった。国内では最初の学年会(学年ごとのまとまりを作ると称する職員の会議である)で私は学級だよりを発行することと、夏はクラスキャンプを実施することを一方的に宣言することにしていた。

 キャンプの実施については、たより以上の抵抗が強かった。そこで、策を講じて、学級PTA主催という建前で学年も校長も説き伏せた。(これは後日詳しく)シンガポールでは抗しきれずに、社会科だよりにした。しかし、翌年には年度当初に宣言して押し切った。

9月15日 (20) 学級だよりの第一号の内容は決まっていた。2600字の便りの半分は自己紹介やこの便りの意図について。後の半分はクラスづくりの基本方針。とりわけ、「いじめは許さない」と題し、私が何をいじめと判断するか、項目を挙げ、それに対する対応の仕方を書いた。

 長年たよりを発行してわかったことは、親が一番知りたいことは、勿論自分の子が学校でどんな様子だろうか、いじめられていないか、孤立していないかなどである。だから先ず自分の子の名前を探すだろう。子どもも月曜の終学活に配るのだが、しばらくしーんとなる。自分の名前を探すのだ。都合の悪いことがあれば、親に渡さない。でもすぐにばれる。定期刊行の良さである。二番目に親が求めたのは、私が何者であるかということ。

 それは、アンケートにはっきりと表れた。だから私は自分の人生観、社会観、国家観等何でも書いた。勿論時事問題についても私の意見をはっきりと書いた。読み手の親は当然のことながら、自民党支持者から共産党まで、さらには様々な新興宗教の家庭もあった。

9月15日 (16) だから子供を通して、「うちの親は先生は左っぽいなと言ってるよ」と教えてくれたり、「あんなこと書いて先生は大丈夫なのかな、と心配してるよ」と教えてくれた。前に書いたような気がするが、一度だけ校長に電話をしてきた親がいた。学校においで頂いた。

 建設業の親で自民党員だと名乗った。私も「共産党員ではありませんが、支持者です」と答え、「気に入らなかったら破り捨ててください」と申し上げて、お引き取り願った。幸いなことに息子は私の熱狂的な社会科ファンで母親も私の熱烈な支持者で事なきを得た。

 恐らく、批判を持っていた親は沢山いたはずである。でも私は偏った授業は断じてしていない。参観授業でそのことは親に知れ渡っており、問題になることは一度もなかった。後日わかったことだが、ドイツでは教師は支持政党を公表するよう義務付けられているという。理由は、それを明らかにすることによって、情報は公開され、偏向教育を防ぐ歯止めにするという考え方だという。理にかなっているではないか。

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