稲刈りを終えた水田
25日(水)快晴。昨夜は元新潟大学学長・長崎明氏のお通夜に参列してきた。先生とは特別な関係はないが、様々な教育運動や知事選の応援部隊に名を連ね、何回か酒席を伴にし、同じ町内会でもあった。2年前町内会の酒席で新潟の津波の可能性をお聞きしたのがお別れとなった。
何より知事選の際の街頭演説が忘れられない。農学者でもある先生が減反政策を批判する中で「水田はダムの役割を果たしているんです。こんなに水田をつぶし、農道をコンクリートで固めてしまえば、水は行き場を失い、洪水の原因になるのです」目から鱗だった。
私は経済問題に疎いことは自認しているが、それにしても安倍内閣のアベノミクスと称する経済政策などは素人でもわかるような徹底した大企業、富裕層重視の中味ではないか。それは当然のことながら社会保障の切り捨てや減額を前提とした毒矢の連続である。
西川土手のコスモス
今度は復興特別法人税の廃止前倒し、企業投資減税措置だと。アベノミクスをアホノミクスと揶揄したのは同志社大学の浜教授だが、「アベノミクス5つの悲劇」という論文に対する反響はあるものの、大勢は安倍をヨイショするエコノミストや評論家に押され気味。
マスコミが本質を突かないせいもあるが、世の中は円安、株価上昇に浮かれ、これで物価が上がれば、アベノミクスは本格的に始動するかのように煽っている。しかし、現実的に私の目には浜氏の警告通りになってきたように見える。デフレ下のバブル経済化である。
確かに株や不動産などの資産にお金が動いているが、その恩恵にあずかっているのはほんの一部の富裕層だという。今後の不安材料は富裕層ではない層までが今の雰囲気に煽られて、株や不動産に手をだし、バブル状況を生み出すことだという。覗っている人は多い。キャメロンの日本人社会にもいた。
コスモスと釣り人
マスコミの大勢の論調はアベノミクスの3番目の矢(成長戦略)がどう具体化するかだとか、さらにオリンピックの4本目の矢がどう具体化するかだと煽り続けている。しかし、浜氏は大事なのは「成長ではなく分配」であり、「大企業優遇ではなく、弱者救済」だと。
浜氏の論文を読んでいると、私などに関心の強い、円安が一気に進むのかと思えばそうではないあたりが頷けるのである。今朝もアサイチの番組で「脱法シェアハウス」を取り上げていたが、この問題もつまるところ、若者の貧困問題に通ずるのは明らかである。
安倍政権の悪賢さは集団的自衛権や消費税にしてもやることは決まっているのに「慎重に検討」などと国民の目をくらましながら、最後は首相の決断などとパフォーマンスを繰り返していることだ。自民党内のリベラル派は勿論、公明党も完全に取り込まれている。
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