日本(関西)に赴任していた時の思い出。。。
と子供達に聞くと、「せみとり」の話します。
日本赴任と言う事と、猫のハンナの事を考え、
クロアチアから日本へ赴任の時だけ、私達が先に日本に入国しました。
主人はホームリーブ/コンソテーションをとらなければならないので、
一人でアメリカへ帰国しました。
国務省では、
赴任と赴任の間に約1ヶ月間のホームリーブが義務付けられたいます。
私は、日本人国籍をキープしたまま(厳密に言えば私はディプロマットではない)
でしたので、アメリカに帰る必要がなく、
ほとんどのホームリーブを子供達と日本で過ごしました。
主人がアメリカにいる間私達は横浜の母のところに滞在し、
主人が日本に入国すると同時に、
東京の大使館でIDを作るため、1日赤坂のホテルに滞在し、
その後、猫を連れて羽田から関空に入りました。
ハンナちゃんは入国時に書類に不備があり、
運よく、これまた同じ時期に日本に帰国する近所に住んでいた、
外交官妻がいて、その方に電話で手配した書類を手持ちで持ってきてもらって、
成田から2週間の検疫を終え、無事横浜にたどり着く事が出来ました。
関空に着いたのは夜。
迎えに来てくれたは運転手さんと主人のポジションの前任者。
夜なのでそのまま誰にも会うこともなく、
テンポラリーで滞在するアパートに荷物をもって入りました。
本来、アパートメントの手直しが済むまでホテル暮らしなのですが、
私達には猫がいましたので、空いているアパートの一室で数週間過ごしました。
翌日、朝早くから、なにやら外が騒がしい。
何ぞや?と思い、寝ぼけ頭で思いついたこのノイズの出所。
ああ、スプリンクラーね!
しかし、ずいぶん近くにスプリンクラーがあるのね~。
シャワ、シャワ、シャワ。。。。
と窓を開けて確認したら、
なんと、セミです。セミ。
ご存知関東人の私、今までに聴いたことない鳴声にビックリ。
そうです、関東にはあまりいないクマゼミでした。
ああ、スプリンクラーの音みたい!面白い。
息子も娘も始めてセミの存在を知り。
見よう見まねで、せみとり が関西に来てはじめての遊びになりました。
アミを買ってくれと言うので昆虫採集用のアミを買い、
虫かごを買ってあげ、好きなようにさせていました。
なぜなら、その年はクマゼミが大発生していて、
あっという間に面白いくらいせみが沢山取れたのです。
いい遊び相手が出来た子供達。
困ったのは、あまりに日課になりすぎて、
朝早くから勝手に脱走してしまうのでした。
とある日曜日、いつもなら時差ぼけも手伝って、
早朝アニメをテレビで見ているのですが、
アニメをみてると思って居間に行けば、、、いない。
部屋にも、、、いない。。。どこ?
と、ドアを見れば、鍵がかかっていない。。。
脱走しやがったな。。。。
あわてて外に出ると、警備のおまわりさん(機動隊のエリート)。
「ああ、そこで蝉取りしてますよ!」
「すみません~。
勝手に出て行ってしまったようで。。。」
と、すぐ前の公園で朝も早よから、兄弟で蝉取り。
その間、ちらちらと、見ててもらっていたようで、恐縮しました。
どこでもそうですが、領事館や大使館の宿舎には
必ず、警備に当たる方がいらっしゃり、宿舎全体を警備されてます。
中に入るのはそれなりの用事と、IDが必要です。
私達は住んでいるので、もちろん顔パスですが、
勝手に敷地内に入ると、エライこっちゃになりますのでご注意。w
フランクフルトでは、地元の警察の方と、警備会社の方。
住宅街に大きな団地のような宿舎でしたので、
あちこちにゲートが設けられ、そこに警備の方がいらっしゃいます。
テロ関係の事件が、世界中のどこかで起こると(レッドアラート時)
いきなり、宿舎内が物騒な感じになります。(警備の方がライフルを持つので)
日本はさすがに、ライフルはなかったですが、
いつも、警察の方が警備されてました。
インターのママ友曰く、
「いいわね~!いつも守られてて~!」
と、ほとんどの人は、私達が守られてると思うようですが、
たぶん、宿舎の警備と言う事で、その中に私達も含まれる
って考えた方が、正しいと思います。
メインは私達(職員家族)でない。と私は思ってます。
しかし、こんな風に安全で鍵しなくっても寝れるような環境。
慣れると恐ろしい事になりますので、いつも、
これじゃアカン!と思って気を引き締める努力はしていました。
が、子供が一番危なっかしい。
敷地内を勝手に出て行くな!
おまわりさんにはお仕事があるから迷惑かけるな!
と言い聞かせても、すぐに脱走!
近くの公園へ逃げていくのでした。
蝉取りはその夏のマイブームだったらしく、
暇になると外へ出て行って、面白いくらい良く採れるせみを
籠いっぱいに持ってきて、窓から放して遊んでいました。
そんな子供達を、ニコニコと見守ってくださる
心広い、警備にあたる機動隊の方。
冬は冬で、雪だるまを作る子供達に
「凄いね、よく出来たね!道路を綺麗にしたのだね。偉いね!」
と、私より上手い子供の取り扱い方。さすがねぇ。
と思いましたよ。
やっぱ、日本のエリートは違うわ。と思った瞬間でした。
とは言っても、うちの子供の脱走には気をつけてはいましたよ。
何せ、すばしっこいもんで。。。笑
日本では、どんな事を子供達にさせていたかと言うと、
なるべく、日本人の子供と同じ様な遊びをさせてました。
蝉取りもその中の一つです。
ポケモンカードにムシキング。
日本の子供のカード集めには今も納得できませんが
そんなこともさせてました。
インターには沢山日本人の子供がいましたし、
地元の小学校へ体験入学もさせていただきましたし、
4年間の間、なるだけ日本の子供と同じように過ごさせました。
もちろん、家の中は日本語。外も学校は英語、学校外は日本語。
テレビも日本語。日本語三昧。
小学校低学年と言う事もあって、
日本語はあっという間に流暢になり、今もキープできています。
いつも思うのですが、人間って言語を学ぶ時
その言語の文化背景も知らないと上手く学べませんよね。
だから、Language and cultureって、コースがあるのですよね。
セットで学ばないと、よろしくないのでしょう。
だとすると、やっぱり、その国に住まないと上手くならないように思います。
日本のインターの日本人が英語を学びにくいのもそのためじゃないか?
と思ったりします。
自分の国にいて、英語の生活では、
英語のバックボーンの部分を学べないと言うかなんというか。。。
となると、浅くしか学べないのでしょうね。
ってか、その分努力して学ばないと、いけないのでしょうね。
インターでは英国カルチャーってコースはあえてないでしょうからね。
まあ、英語の授業がそれに当たるのかな?良く分かりませんが、
文化と切っても切れない言語。住めば上手くなりますね。
3年間のところを1年延期して4年間の日本でしたが、
その4年間は子供達の日本語のためにとても良かったと思ってます。
ついでに、機動隊の方のようなメンタリティーも
身についたら良かったのに~と思いますよ。残念~!